吉田松陰は海外密航に失敗した後に(下田→江戸伝馬町の獄から)萩に移されて野山獄に投じられます。
その獄生活の期間はおよそ1年2ヶ月。
その間に読んだ本の冊数は618冊だそう。
その数でも、熱心に本を読んでいた様子が伺えますね。
いま、何かを耐える時期にいるとか、牢獄に繋がれている心境だ、なんて人もいることでしょう。
もちろん、そこを脱しようともがくのも一つのやり方。
しかし、その境遇下で頑張ってみようと思うのであれば、その中で時間を見つけて松陰先生のようにたくさんの本を読み漁ってみるのも面白いのではないでしょうか。
彼はその上に、自分の知っていることを他の囚人に教え、他の囚人には得意分野を教えてもらう(囚人たちで得意なことを教え合う)ことをやっていたそうですよね。
さらに「福堂策」といった獄舎改革案も書いているようです。
「同じ境遇でも、いろんな過ごし方がある」といういい例だと思います。
ピンチのときや苦しい時にどのような時間の使い方をするのか。
吉田松陰先生の行動を参考にすると、何かいい案が湧いてくることもあるのではないでしょうか。